「キャンピングカーが横転してしまうのは何が原因?」
そのようなご質問にお答えします。
本記事の内容
・なぜキャンピングカーは横転しやすいのか?
・キャンピングカーが横転する原因
・キャンピングカーを安全に運転するポイント
キャンピングカーの横転事故は定期的におきており、ニュースなどで悲惨な状況を目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
利用してみたいと憧れる一方で、「運転が怖い」「横転事故をおこしたらどうしよう」と感じる方も少なくないでしょう。
そこで本記事では、キャンピングカーが横転する原因や安全に運転するためのポイントをご紹介します。
ポイントを抑えておけば事故の危険を減らせ、安心・安全にキャンピングカーを楽しめるので、不安に感じている方はぜひ最後まで読んでみてください。
なぜキャンピングカーは横転しやすいのか?
キャンピングカーは、一般的な乗用車と比べて車体が大きく重量もあり、車高が高いのが特徴です。
とくに、キャンピングカーの中でも大きいキャブコンなどは車高が2.6mを超えるものも多く、重心が安定しづらいため横転事故に繋がる可能性が高くなります。
安全運転を心がけていれば横転することはまずありませんが、乗用車に比べると危険があると理解しておかなければいけません。
乗用車と同じ感覚で運転するのは避け、一つ一つの動作をゆっくり丁寧におこなうことが大切です。
キャンピングカーが横転する5つの原因
キャンピングカーが横転するのは、車種や道路環境によりさまざまな原因が考えられます。
最も横転に繋がりやすい原因は次の5つです。
・スピードの出しすぎ
・急ブレーキ
・無理なハンドル操作
・横風の影響
・タイヤバースト
順番に解説していきます。
スピードの出しすぎ
キャンピングカーは、乗用車と比べ2~3倍程度の重量があり、ブレーキをかけてから完全に停止するまでの制動距離が長くなります。
乗用車と同じ感覚でスピードを出してしまうと、ブレーキを踏んでも停止できず思わぬ事故に繋がりかねません。
とくに、高速道路などでは他の車につられてスピードを出しがちですが、万が一何かおきたときに慌てず停止できる速度で走行しましょう。
急ブレーキ
キャンピングカーは重心が安定しづらく、急ブレーキを踏むと車体が大きく前に傾く状態になります。
勢いで荷物が落下してケガをしたり、最悪の場合、横転事故に繋がることもあるので注意が必要です。
急ブレーキを踏まなくてもいいように、前の車との車間距離をあけて走行しなければいけません。
無理なハンドル操作
キャンピングカーでの無理なハンドル操作は、横転に繋がるとても危険な行為です。
勢いよくハンドルをきると車体が左右にふらつき、コントロールが効かなくなってしまいます。
右左折や車線変更の際は、勢いよくハンドルをきるのではなくゆったりとした動作でおこないましょう。
横風の影響
車高が高いキャンピングカーは、横風の影響をもろに受けてしまいます。
風速10m/秒をこえると車体が左右にふられ、思ったような運転ができなくなるでしょう。
風の勢いだけで横転するのは考えにくいですが、走行中は慌ててハンドル操作を誤り横転に繋がることがあります。
海辺の道や橋の上、周りに建物が少ない場所などは風が強く吹く可能性があるので要注意です。
また、高速道路など大きなトラックに追い越される際も横風の影響を受けることがあるので知っておきましょう。
あまりにも風が強く危険を感じる場合は、安全な場所に停止して風がおさまるまで待ったり、走行する道を変更する判断も必要です。
タイヤバースト
タイヤバーストとは、走行中に突然タイヤが破裂する危険な現象です。
どんな車でもおこる可能性はありますが、キャンピングカーのタイヤの空気圧は600kPa程度と高く乗用車の約3倍あるため、タイヤバーストをおこすと一気に強い圧力がかかって横転につながります。
タイヤの劣化や空気圧低下、過積載などタイヤバーストをおこす原因はさまざまですが、タイヤの状態はこまめに確認しておかなければいけません。
キャンピングカーを安全に運転するための3つのポイント
事故をおこさないためにも、運転時はさまざまなことに気を配る必要があります。
ここでは、キャンピングカーを安全に運転する3つのポイントを見てみましょう。
「急」な運転をしない
キャンピングカーは急な動作を苦手とします。
走行中の突風や、細い道で後続車がたくさんいる状況などでは、焦ってハンドルをきったりスピードを出すような急な運転をしまうことがあります。
しかし、回避しようと慌てて急な運転することは、キャンピングカーにとって一番危険な行為といっても過言ではありません。
横転する原因でもご紹介したように、安全に運転するためにも急ブレーキや急ハンドルは避けてください。
また、急発進も重心が乱れるためやめましょう。
普段、乗用車では大丈夫な運転がキャンピングカーでは命取りになることもあるので、「急」がつくような運転は避けて気持ちに余裕をもって運転してください。
荷物を積みすぎない
商用で荷物を運ぶトラックなどと違い、キャンピングカーには最大積載量が定められていめせん。
とはいえ、荷物を積めるだけ積んでいいわけではないので、積載可能量を知っておくことが大切です。
積載可能量は車検証の車両重量・車両総重量から計算できるので、一度確認してみると良いでしょう。
キャンピングカーの重量が大きくなればなるほど運転しづらく、危険な横転などに繋がる可能性が高まります。
「スペースがあるから」とたくさん荷物を積むのではなく、本当に必要なものだけを積むようにしてください。
こまめにタイヤを確認する
キャンピングカーは、大きな車体を支えるため乗用車に比べてタイヤの消耗が早いです。
タイヤがすり減っていないか、空気圧は十分かお出かけの前に必ず確認しましょう。
キャンピングカーの使用頻度が低くても、紫外線などの影響で劣化は進み目に見えない程度にひび割れがおこっていることがあります。
キャンピングカービルダーによっては、使用頻度やタイヤの状態に関わらず3~4年に一度タイヤ交換を勧めるところもあるので、まだきれいだからと安心せずタイヤはこまめに確認しましょう。
» キャンピングカーの運転のコツ5選|初めてでも安全に楽しむ方法
まとめ|キャンピングカーは焦らず丁寧な運転を!
本記事では、キャンピングカーの横転について原因や安全に運転するためのポイントをご紹介しました。
キャンピングカーの横転は生死に関わるとても危険な事故です。
走行速度やブレーキのかけ具合、風の影響など、一つではたいしたことがなくても重なると大きな事故に繋がる可能性があります。
自分は大丈夫と思わずに常に丁寧な運転を心がけ、楽しいキャンピングカーライフを過ごしてください。